露出補正ダイヤルが固くなってヨカッタ

富士フイルム・X-E2+XF55~200mmF3.5~4.8

 XF55~200mmF3.5~4.8ズームは素晴らしい望遠ズームレンズである。手ぶれ補正が良く効くし(4段だったか4.5段だったか)、いやそれよりナニよりも描写が大変にいい。開放F値に少し不満はあるけど、望遠ズームレンズの中では「トップ3」に入るだろう。ミラーレスカメラ用としては、現在ベストワン。



 液晶モニターやEVFに表示されるライブビュー画像のレスポンスは、E2になってかなり早くなった。E1と同条件で2台を見比べると「おっ」と言うほど違う。E2ではちらつきがだいぶ少なくなって、動きの速い被写体を見ていても画像がズレず気持ちいい。Xシリーズのカメラの中ではこのE2の見え具合はいちばんいいのではないか。
 46万ドットと104万ドットの違いについては、ぼくは興味がなくべつにどうでもいい。というよりも、ぼくとしては46万ドットでじゅうぶんで、なんの不満もない。

 露出補正ダイヤルは、E1がプラスマイナス2EVまでだったのがE2ではプラスマイナス3EVまで広がった。
 Xシリーズはすべてプラスマイナス2EVまでだったから、このE2で「初めて」となるわけだ(実用上は2EVまであれば充分だと思うけど、できないよりできたほうが良いに決まっているから、フジとしては対応が遅すぎた)。

 露出補正ダイヤルでもうひとつ大きな変化がある。ダイヤルクリックがE2になって"固く"なって不用意にダイヤルが回らなくなったことだ。些細なことのようだけど、これは素晴らしい改良だ。
 E1を使っていて困ることは、カバンからカメラを出し入れしただけで、あるいは、カメラを肩から下げて歩いていただけで、この露出補正ダイヤルが動いてしまうことだ。知らないうちに露出補正されていて慌てることが多かった。E2ではそうした心配がなくなった。

 こうしたダイヤル類を固くすることについては、「もっと固くしろ」、「もっと柔らかくしろ」とあれこれ意見が分かれることが多い。
 しかし考えてもみろ。素早く操作可能だろうけど不用意に動いてしまって「失敗する」か、操作性は少しだけ犠牲になるが「失敗しない」か、ということを天秤にかけてみれば、そんなことは自明のこと。カメラの操作性の基本は、とことん「失敗」を防ぐことを最優先させるべきことである。

 フジのカメラは、このような操作性についてはあまり深く考えない傾向があったのだが ―― レンズの絞りリングやボディ前面のAFモードスイッチなんぞ、不用意に回ってしまっていつも難儀する ―― ようやくそのへんがわかってきたようで、よかったよかった。