いいレンズだ

富士フイルム・X-E2+XF 23mmF1.4

 フジのXFレンズの中では、この23mmF1.4レンズをぼくはいちばん評価したい。素晴らしい描写性能である。F1.4開放絞りでは画面のほんの四隅で(周辺部ではない)わずかにサジタルコマ収差が見られるが、1~2段絞り込むだけでウソのように消えてしまって、画面全体が文句のない描写になる。開放絞り値からヌケも良くクリアーだし、じつにシャープだ。



 いま、富士フイルムのレンズ交換式Xシリーズには単焦点、ズームなど10本ほどがラインナップされている。これからもラインナップがどんどんと拡充されていくようで、デジタルカメラマガジンの取材でフジにインタビューしたとき、「2014年じゅうには20本ぐらいにしたい」と大胆な発言をしていた。
 すこし前には15~36mm相当のXF10~24mmF4の発表もされた(来年2月発売らしい)。

 Xシリーズ交換レンズには高性能タイプの「XFレンズ」と、廉価版(といっても性能はそこそこいいのだが)の「XCレンズ」がある。
 とくにXFレンズはどれも素晴らしい描写性能だ。Xシリーズの画質の良さはレンズの良さによるところが大きと言ってもいいだろう。多くのレンズはAF時のレンズ駆動方式にこだわりがあって、駆動レンズ(ピント合わせのためにレンズ群の一部を動かす)をAFスピードを優先させるために小さくて軽いものを選ばず、多少、AFスピードが犠牲になっても描写性能を重視して大きくて重いレンズ群を動かす方式をとっている。

 XFレンズの中には、レンズを構成している群全体を前後させる「全群繰り出し方式」や、数枚のレンズ群で構成された前群や後群を前後させる「前群/後群繰出し方式」を採用している。
 こうした群繰出し方式は、ピント距離が異なっても無理な収差補正の必要がなく ―― 距離変動による収差が少ないため ―― 安定した優れた描写ができる。デメリットとしては重いレンズ群を動かさねばならず、そのために駆動パワーも必要だし、どうしてもAFスピードも遅くなりがち。

 AFスピードは多少がまんする。そのかわりに描写性能を最優先させたり、ピント精度をより正確にするような、そんなレンズがこれから出てきてもいいようにも思うけど、皆さん、どうお考えですかな。