25mm超広角から3000mm超望遠まで

キヤノン・PowerShot SX700 HS

 @niftyメールマガジン「明日からの写真術」の第13回を配信。今回はカシオのEX-100の裏話をこってりと書いた。雑誌やブログではとても書けないキワドイ内容になってしまった。そのほか、ぶらさないで撮るカメラの構え方のほか、カメラやレンズ、写真全般のちょっとしたハナシを集めた「写真の小ネタ」も新しく開始した。




 コンパクトデジタルカメラの販売は、いま、とても苦しい状況にある。メーカーの期待通りに売れない。その「原因」はいうまでもなく携帯やスマートフォンに内蔵されたカメラの影響だ。先日、なにかの記事で読んだのだけ、世界中で携帯/スマホの販売が10億台を越えたと。
 ということは、それらのほとんどに「カメラ」機能が搭載されていると考えてよく、おおざっぱに見て10億人以上の人たちが「毎日、カメラを持って歩いている」と考えられなくもない。そうした状況の中で中途半端なツクリや機能のコンパクトカメラを作ったって売れるわけないじゃないか、と考えるんだが、さてどうでしょうか。

 こんな状況になることは「カメラ」内蔵の携帯やスマホが出始めたときに(よほどニブい人でない限り)わかるはずだったのに楽観的に考えていたのか、どうもその対応が遅すぎたようだ。
 ようやく、ここ1~2年ぐらい前から、これから(というより当面)コンパクトデジタルカメラの売れ筋は、結局、(1)高倍率ズームレンズ内蔵コンパクト、(2)大口径レンズ内蔵の高級コンパクト、そして(3)優れた防塵防滴(防水)耐ショック性能のコンパクト、この3種類に絞り込まれると、各メーカーとも読み始めていて、実際、多くのコンパクトカメラメーカーがそうした機種にシフトしてきている。3種類の機種とも携帯やスマホ内蔵のカメラにはない機能や性能だ。

 というわけで、SX700 HSは25mmから750mm相当の光学30倍ズームレンズを内蔵したコンパクトデジタルカメラである。
 光学30倍ズーム比であるが、通常のデジタルズーム機能を使えばズーム比60倍、小さなサイズで記録すれば最大で120倍までズーム比をアップして撮ることもできる。120倍といえば、なんと3000mm相当になる。25mm超広角から3000mm超望遠までを小さなコンパクトカメラで撮れる。どうだ、携帯、スマホ、まいったかっ、マネできるかっ(なんだか白々しいかけ声だけど…)。

 なお、上の写真のふにゃふにゃ描写はデジタルズームのせいも少しはあるけど、ふにゃふにゃ現象のほとんどは空気のゆらぎ、かげろうのせい。雨が降った翌日の春の日の快晴だったからだ。条件さえよければ、いまのコンパクトカメラのデジタルズームは意外とよく写るのだぞ。