不思議いっぱい詰まったG1X Mk2

キヤノン・PowerShot G1X Mark II

 G1X Mk2は、2年前に発売されたG1Xのモデルチェンジ。イメージセンサーは多少のマイナーチェンジはあったものの基本的はそのままを流用。1.5型の総画素数が約1500万画素のCMOSである。




 G1XからG1X Mk2になって、いくつかのタイヘンに興味深い変更点がある。
 内蔵レンズがG1Xの28~112mm相当F2.8~5.8の4倍ズームから、G1X Mk2では24~120mm相当F2~3.9の5倍ズームになったことに、まず注目したい。相当に「がんばった」レンズで開発に苦労も多かったことだろう。
 で、このレンズを新しく開発し、G1Xと同じ1.5型イメージセンサーで使用するために、とてもトリッキーなことをキヤノンはやっている。

 G1Xでは撮影アスペクト比が標準で4:3だったのが、G1X Mk2では一転、3:2を標準アスペクト比に変更している(マルチアスペクトカメラなのでどちらでも自由に選べる)。G1X Mk2ではこの3:2アスペクトを「優先」させることを前提にして、新しいレンズの設計をおこないイメージサークルを小さくしている。
 そのため、4:3アスペクト比の画像がG1X Mk2では「犠牲」になってG1Xに比べて少し小さくなってしまった。このへんの"内緒の"仕掛けは、キヤノンのホームページをじっくりと見ると理解できるだろう(とてもわかりづらいイラストがあるけど)。

 レンズは、ほんの少しでも小さなイメージサークルで許されるなら小型化と大口径化は相当にやりやすくなる。

 キヤノンはG1Xクラスのハイエンドコンパクトカメラにはずっと首尾一貫、光学ファインダー(デキはともかく)搭載をしてきたが、G1X Mk2では(いったいどうした理由か)あっさりとやめてしまった。また、可変式の液晶モニターがキヤノンでは始めて上下シフト式を採用した。キヤノンはこれまた一貫して「横開き式」にこだわってきたのだった。

 ところが、そのキヤノンみずから、横開き方式はいくつか問題点があるといったことをホームページで"堂々と"書いている。いわく「…横位置撮影時、光軸に対して常に液晶がずれないため、違和感なく構図が決められます。…」と。じゃあ、いまキヤノンが採用している横開きのカメラは、構図を決めるのに「違和感」があるのか、なんて言うとイチャモンつけてるみたい、かな。

 G1X Mk2には、ほかにも興味津々な"隠し事"がたくさんあって、キヤノンの「迷走ぶり」が見え隠れしている。あ、でも、とっても良く写るカメラですよ。