ドットサイト内蔵の超望遠ズームコンパクト

オリンパス・STYLUS SP-100EE

 カメラ名の「EE」とはイーグルズアイ(鷹の目)の意とのこと。SP-100EEにはドットサイト(光学照準器)をカメラに内蔵させていて(世界初だそうだ)、それを使って遠くの被写体をキャッチすれば超望遠撮影でも確実に画面真ん中で写し撮ることができる。鷹(イーグル)の目(アイ)は獲物を見つけたら確実に捕らえられる能力を備えている、とのオリンパスの熱い思いを込めてのEEだ。
 ドットサイトはボディ上部の内蔵ストロボの中におさまっている。レバーをスライドさせるとポップアップして、その中を覗くと赤いドットが見える。それを写したい被写体に重ね合わせてシャッターを切れば、撮りそこないがない、というもの。




 ぼくはドットサイトとやらを覗いたのは、このSP-100EEで初めての体験。恥ずかしながらそんなものが世の中にあるってことを知ったのも、つい最近のこと。

 じつは、今年の1月下旬、まだ雪が残る奥多摩湖に行ったのだけど、峠の駐車場に高級超望遠レンズがずらりと10数台並んでいるのを見た。ざっと見渡して合計すると数千万円のカメラとレンズの放列だ。おおっこれはナンだナンだ、と興味津々。並んだ高級カメラと超望遠レンズのオーナーに「いったいナニを撮影してるのか」と聞いてみたら、奥多摩湖を眼下にして飛ぶ鷹の、それを上から見下ろすようなアングルで撮るために待っているんだ、と。

 「下から鷹の腹を写したってしょうがない。ハラウチ(腹打ち?)なんてもんは誰でも写せる。おれたちは鷹の背中を写す。セウチ(背打ち?)を狙ってるのっ」と、教えてもらった。ふーんという感じだったけど、それにしても鳥を写す人たち(鳥撮り?)ってすごい機材を持ってるんだなあとそのことに感心しきりでありました。
 で、その立派な機材を見てみると、ほとんどのカメラにはドットサイトがセットしてあった。ああ、これが照準器ってモンか、と、そのとき初めて知った。

 ちょっと見づらいが、この写真の赤丸で囲ったのがドットサイト。ほら、こちらの別カットはずらりと並んだカメラ放列の一部だ。すごいだろう、と、ぼくが自慢してもしょうがないけど。

 照準器を覗けば超望遠レンズを使って遠くの鳥を確実に写し撮ることができるんだろうか。できたとしても、ぼくは積極的に鳥は撮らないし銃も一生持つことはないだろうしなあ、「照準器なんてカンケイないよなあ…」とそんなふうに考えていたら、ちょうどタイミングよくオリンパスから照準器内蔵のSP-100EEが発表になった。おれにはカンケイないけどなあ…とは思いながらも、しかしなにごとも体験してみなくちゃ、と。
 100EEに内蔵の照準器を覗きながら(へっ、こんなもん役に立つのかい…)と、超望遠にズームして遠くに見える小さなものにドットサイトを合わせて撮ってみたら、「おおーっ」と声が出た。こんなにカンタンに、遠くの米粒のような被写体を超望遠で狙っても画面の真ん中にピタリを収めてフレーミングできるものなのか、と照準器の便利さと効果に驚く。