進化が少ないようだけど大進化したモデルチェンジ

富士フイルム・X30

 このX30は、1200万画素の2/3型X-Trans CMOS IIを採用して、内蔵レンズには28~112mm相当F2~2.8の4倍ズームレンズである。2013年2月発売のX20の後継機種となる。約1年半ぶりのモデルチェンジ。
 旧型X20からの「進化点」はたくさんあるのだが、もっとも大きな点はファインダーである。旧型X20が光学式ファインダー(OVF)だったのが、いや、この光学ファインダーがじつに良くてきていて、それをなくしてしまった、と聞いたときは正直いうと、ぼくはがっくりと肩を落とした。そのへんの詳しい話は機会があれば後日にでも。
 というわけで、新型X30では電子式ビューファインダー(EVF)になった。富士フイルムもこのことをイチバンのセールスポイントにしている。




 その他の進化点としては ━━ 以下、気づかず取り上げてないところもあるかもしれないけど ━━
●背面液晶モニターがチルト式になったこと(これはいい、文句なしにいいですね)
●モニター画面サイズが2.8型が3.0型に大きくなったこと(モニター画面は大きいほうがイイ)
●バッテリーが大容量化したこと(従来が270枚だったのが470枚まで撮影可能に)
●レンズ鏡筒に新しくコントロールリングが設けられたこと(カスタマイズして機能変更もできる)
●ファインダー内のGUIなどを大幅に変更(すごく良くなったが文字が小さすぎてぼくにはツラいけど)
●Wi-Fi対応
 などである。

 おお、そうそう忘れていたが、●フィルムシミュレーションに新しく「クラシッククローム」を追加された。X30のアピールポイントの1つだったよね。これについては後日、話をするつもり。
 これら以外の、レンズやセンサー、画像処理エンジンなどの画質にかかわる基本デバイス系は変更はなくほとんどが同じ。こうしたことから、ややもすると「マイナーチェンジか」と受け取られかねないが、じつは手の込んだ、丁寧で、マジメな改良がたくさんされている。

 ただ1つだけ、ニューモデルでぜひ改善してほしいと思っていたことは(贅沢を言えば)最短撮影距離だった。しかし結果的に、レンズが旧型のままだったからぼくの望みはかなわなかった。
 最短は、マクロモードにすると広角側では10cm。広角側のそれはそれでいいのだけど(本心はもうちょっとほしいけど)、なによりも望遠側が50cmになってしまうのが不満だった。このてのコンパクトカメラで最短50cmはいくらなんでも遠いよなあ。
 X20はファインダーがOVFだったから「ま、しょうがないか」と思っていたけどX30はEVFじゃないか。ぐんぐん近づいてもパララックスの心配もないのにねえ…。