ボディマウントの強度をこっそり改善

ソニー・α7s + Vario-Tessar T*FE 24~70mmF4 ZA OSS

 昨年の秋に発売されたα7とα7Rを使っていて、とても気になったことはボディマウントがヤワかったこと。マウントはいっけん金属製なのだが、その金属部が薄っぺら。実際、少し重めのレンズをα7/α7Rに取り付けると、ボディマウントが「たわむ」こともある。ボディの金属マウント部を指で強く押しつけると少しだけど「たわむ」。指で押して「たわむ」ボディマウントなんて、ぼくはいままでに見たことない。




 似たような現象は、ソニーのAPS-Cサイズ判のEマウントカメラでも経験していたことだが、フルサイズ判のα7/α7Rではレンズが大きくなったぶん「たわみ」がよけいに目立ったのかもしれない。他のカメラメーカーのボディマウント部をよく見てみればわかるけど、とてもガッシリとしている。そんなことを以前のブログでも書いた。

 それが今度α7Sを手にしてマウント部を見て、おおっ、とびっくりした。マウント部の様子がα7/α7Rと違うのだ。マウントの内爪がマウント枠と同じ「金属製」になっている。
 じつは、ソニーのEマウントはフルサイズ判もAPS-Cサイズ判も、その内爪はプラスチック製だった。ぼくは「プラスチック製だからダメなんだ」とは考えたくなかったんだけど(頑丈なエンジニアリングプラスチックはたくさんある)、α7/α7Rの「たわみ」を見て、これ、プラスチックが原因じゃないのかなあ、とそんなことを考えていた。
 ボディ外装に内爪のあるマウント枠を置いて、その上から金属製のマウント枠を固定しているのがソニーEマウントだったわけだ。プラと金属の2階建て構造。ソニーの強度テストや検査には合格してたかもしれないが、ユーザーはどんな荒っぽい使い方をするかわからんのにねえ…。

 α7Sでは内爪部分も金属にした(Eマウントでは初だと思うけど、たぶん)。マウント枠と一体か別々かは不明だが普通はどこのメーカーのものも一体になっている。…でも、α7Sのはどうも怪しいなあ…。
 ほらこの写真を見よ
 上の写真がα7S、下の写真はα5000である。α5000はAPS-Cサイズ判のEマウントだけど、フルサイズ判のα7もα7Rもこれを同じだ。

 ところで、もし興味のある人は、ヨドバシカメラとかビックカメラなど大型量販店に展示してあるα7かα7Rを手にとってみるといいだろう。レンズを外してボディマウント部のプラスチック製の内爪を見てみればいい。たくさんの人たちがレンズを付けたり外したりしているからもあるが、内爪のプラスチックはカドは削れて丸くなりボロボロ状態。プラスチックが削れた粉末が指先にくっつく。

 内爪部分も金属にしたことで、たったこれだけのことでα7Sでは「たわみ」がほとんどなくなったし、ボロボロになる心配もないし、プラスチックの粉末がセンサーに付着することもないだろう。
 うん、そうだよねえ、こうでなくちゃねえ。これからのAPS-Cサイズ判のEマウントミラーレスカメラも、この総金属マウントにしてほしい。