高倍率ズーム内蔵一体型カメラの中では、S1が一押し

富士フイルム・FinePix S1

 高倍率ズーム内蔵一体型カメラについての続き。

 あれやこれや最新型の高倍率一体型カメラを使ってみたけれど、ぼくとしては、この富士フイルムのFinePix S1がいちばん使いやすくてよかった。この手のカメラの中では唯一、防塵防滴仕様であるというのも魅力の1つだったし、操作感もすこぶる良かった。
 そもそも富士フイルムは、こうした高倍率一体型カメラをだいぶ前から我慢強く作り続けてきた実績もある。そうした長年の「積み重ね」がFinePix S1で実を結んだんだなあと、そんな気もしないでもない。




 内蔵の高倍率ズームの広角端の画角は、24mm相当からというのがほとんどだったが、ただ1機種だけ、パナソニックのLUMIX FZ70だけが20mm画角からのズームを内蔵していた。このカメラはボディサイズも小さく、そして軽くて好印象だった(ほんと魅力的だった)のだけど液晶モニターが固定式だったのが、残念マイナスポイント。
 同じくモニターが可変しない固定式だったのは、オリンパスのSTYLUS SP-100EE(これが可動式だったら一押しだったかも)、リコーイメージングのPENTAX XG-1の3機種だけだった。あとの4機種は可動式。やはりモニターは可動式であるべきですね、この手のカメラでは。

 使ってみた7社7機種の中でもっともロングセラー(というと聞こえがいいけど)だったのはキヤノンのPowerShot SX50HSだった。1年たてば旧型のイメージが強いコンパクトカメラで、なんと2年以上もモデルチェンジせずに売り続けていた。モデルチェンジしないでも、売れていた、売った、というところがいかにも販売力のあるキヤノン。
 ところが、とうとう、さすがのキヤノンも息切れしたか、新型SX60HSがつい先日、発表になった。21~1365mm相当の65倍ズームを内蔵し(SX50HSは50倍)、画素数も約1600万画素にした(SX50HSは約1200万画素)。

 このキヤノン新型のSX60HSは、だいぶ前に少し見て触ってみただけで実際に撮ってないのでコメントは避けるけど、操作したときの印象は決して悪くはなかった。キヤノンらしいソツのないつくりだった。
 いや、ここはキヤノンの新型カメラのことではなくて(それは、またいずれ)、いま、ぼくが一押ししている富士フイルムのFinePix S1に話を戻す。そのS1は、7社7機種の中ではもっとも大きくて重いカメラだった。でも、操作感(これは重要)、そして画質についてもとても優れていたし、撮影機能も不足はないし、価格も不満ない。少しぐらい大きく重くてもいいや、という気持ちにさせてくれるカメラだったですね。