Maserati Mistral

ライカ・M8 + エルマリートM 28mmF2.8
 M8を使ったのはもう1ヶ月以上まえで、しかしその後あれこれ多忙だったからすっかり印象が薄くなってしまいました。とはいえ、M8を手にしてシャッターを切った時のあの“ショック” ―― 物理的なショックもありますけど気分的なものが大きかったなあ ―― はいまでもはっきり思い出せます。いちばん“がっかり”(とは言い過ぎだけど)したのがこのシャッターの、音や指先に伝わる感触でした。ま、それはぼくのM型ライカに対する偏見、一方的な思い込みだからしょうがないんだけど、やはり、M型ライカの魅力はシャッターを切ったときに聞こえるあの低速シャッターのガバナーの余韻のある音や感触じゃあないでしょうか。それがM8では電動式のシャッターチャージになりましたから騒々しいったらありゃあしない。そしてもう一つ、巻き上げレバーがなくなっているのもがっかり。ぼくはいつもホールドするときに親指をレバーに引っかけておくんだけどそれがなくなって、どうにもこうにも、ボディが持ちにくい。でも、M型ライカのもうひとつの魅力であるレンジファインダーなどはそのままだから、まあ、良しとするか、と考え直しながら、いや結構、撮影を愉しんでしまいました。


 マセラティのミストラル(Maserati Mistral)です。ミストラルの実車は始めて見た。きれいな、そして、うつくしいマセラティで、夜でしたがすっかり見とれてしまいました。でもじつは、恵比寿の街角でM8とエルマリートで写しているときはミストラルだとはわからなかった。3500GTでもないし…、で、この写真をマセラティには飛びきり詳しいE湖さんに問い合わせたら「Mistralです、デザイナーはPietro Frua。それはわたしの知人のクルマでレストアなどを手伝った」と。でも、とても40年も前のクルマとは思えませんなあ。
 マセラティには、このミストラルのほか、ヨーロッパや北アフリカなどに吹く“風の名前”を車名にしているものが多い。有名な話です。ミストラルはアルプスから地中海側に吹く風のこと。ボーラ(Bora)はアルプス山脈からアドリア海に向かって吹く風ですし、ギブリ(Ghibli)はサハラ砂漠から吹く熱風のことだそうで、そうした名前のクルマがマセラティには多い。…いや、マセラティについての説明なんぞはぼくごときがやるもんじゃあないですね、無知をさらけだして墓穴を掘るだけです。
 ところで、Ghibliは第二次大戦のころのイタリアの戦闘機にも同じ名前であったそうで、宮崎駿さんがそれが好きで、だから「スタジオ・ジブリ」(少しナマったそうですが)と名付けたんだよ、てなことを物知りから聞いたことがありました、ほんとかなぁ。

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