もう一度、dp Quattro用LCDビューファインダー

シグマ・dp2 Quattro

 前回(昨日だ)に続き、もう一度dp Quattro用のLCDビューファインダーの話だ。
 このビューファインダー、Dp Quattroのカメラを持ってなければまったく興味のない話題であることは百も承知。でもイイじゃなかい、ぼくはとっても興味を持ったのだから。

 というのも、ぼくのまわりの写真家の中にも、そうしたルーペを利用して撮影をしている人を何人も知っている。彼らは撮影時にルーペを利用するのではなく、撮影後に液晶モニターをルーペで見て「ピントチェック」をしているのだ。それを見て、よくやるよなあそんなめんどうなこと…と感じることもなくもない。
 言うまでもないが、一眼レフでもミラーレスでも、いまのカメラのAFが"たよりにならん"ということはわかっている。どうして平気で「誤測距」したり、何度も「AF迷い」したうえにギブアップばかりするんだろうかと不満がつのる…各社のAF担当開発者はもっと真剣に改良に取り組んで欲しいぞ。AFは速いばかりが最善ではない、正確なピントこそいちばん大切なんだ。




 それはともかくとして、dp Quattro用のLCDビューファインダーについては、こんなふうにデタッチャブル式になっているんだぞということを、昨日のブログで言うつもりだったのを忘れてしまった。枠は金属で、細い紐につながったのがファインダーキャップで、それも金属だ(アルミの削り出し!)。ま、ご参考までに。

 ところで、先日、雑誌(デジタルカメラマガジン)のインタビューでシグマ山木社長と久しぶりにあれこれ話をした。
 dp Quattroの派生版というか、APS-Cサイズ判Foveonセンサーを使ったレンズ交換式のdpシリーズみたいなものをやならないの、と聞いたのだけど、「レンズ交換式のミラーレスをやる予定はありません」とはっきりと言っていた。「これ以上にマウントを増やすのは、うちでは厳しい」とも。dp Quattroシリーズにズームレンズを加えることについても、「予定はありません」とキッパリとしたもんだった。それよりも単焦点の、超広角とかマクロとか35mm相当とかを内蔵したdp Quattroシリーズなどの「尖った要望」のほうが強いと。

 Foveonセンサーの大型化、つまりフルサイズ判については、要望はあることは承知しているが、それをやってシグマの事業として成功するかどうか、と。「もしフルサイズ判をやるとするならセンサーの開発をいちから始めなくてはならない」。いまあるAPS-C判をぐいっと広げればいいってもんじゃない、らしい。「センサーの開発には猛烈な費用がかかるんですよ、そんなに簡単な問題じゃないです」と、ぼくは強く諫められました…すまんでした。

 でも、そんなことを山木さんは言ったけど、しかしシグマって会社は今日言っていたことが明日になるところっと変わるってことがよくあるから、明後日になるとどんな製品が出てくるかわからんぞ。