ニコンDf ブラック Gold Edition・その2

ニコン・Df+NIKKOR-S 50mmF1.4

 国内限定、数量限定で販売された「ニコンDf Gold Edition」の話を続ける。
 Df Gold Editionのホットシュー金具を金メッキしておいたほうが、いいアクセントになったのに通常モデルと同じくシルバーのままになっている。それには理由があって……というところで前回のブログを終えた。

 ホットシュー(アクセサリーシューともいう)金具とはペンタプリズム上にあるコの字型の金具のこと。この金具の「色」は、シルバーボディではシルバーメッキ処理に、ブラックボディはブラックメッキ処理に、シルバー/ブラックボディにかかわらずシルバーメッキ処理のみに、というふうにメーカーによって異なる。

 ところが、ニコンはボディがシルバー/ブラックにかかわらず、長い間、一貫してシルバータイプにしている。キヤノンはフィルムカメラ時代に一部の機種でブラックタイプのシューもあったが、いまのデジタルカメラではほとんどの機種はニコンと同じくシルバー。




 ニコンがホットシュー金具のシルバーにこだわっている理由は(たぶんキヤノンも同じだと思うが)導通での接触不良を避けるためである。
 ホットシューには電気接点があって、ストロボなどをセットするとコの字金具とシュー底部にある接点とが導通して同調発光するようになっている。そのコの字型金具にブラックメッキ処理をしてしまうと接触不良を起こす場合もあるらしい。
 めったにないことだと思うけれど、起こる可能性があるかもしれない、ということでニコンでは、あの「鬼の品質保証部」の許可がでない ━━ 「ニコン鬼の品証」についてはおもしろい話がいっぱいあるのだけどメチャ長くなりそうなので略 ━━ 。オリンパスでは、だいぶ前の機種からブラックのホットシュー金具には、導通性を確保するための手間のかかる部分加工(よーく見ればわかる)をしている。

 さてDf Gold Editionであるが、企画段階で「ホットシュー金具もゴールドにしよう」という話もあって、金メッキの試作をなんども繰り返しては鬼の品質保証部に持っていったのだがことごとく不許可だったそうだ。で、結局、通常モデルと同じくシルバーのままとなった。
 ホットシューにストロボ脱着を繰り返したりすると、せっかくゴールド処理したのに剥げてしまっては価値が薄れてしまうだろう、という軟弱な外観的な理由ではない。つまり、Df Gold Editionはそこまで「実用性」にこだわった限定モデルだったというわけだ。

 ニコンDfにはあーっと驚くようなキンキラ金のゴールドモデルもあるぞ、と、そんな話をある人から聞いた。そこでインターネットで探してみたら、見つけたぞ、すごいのを。

 ペンタプリズム前面の「Nikon」の銘板を「BRIKK」と変えて(むろんベースはDfのまんま)売っていた。ニコンの名誉のために替わりに言っておくが、ニコンとはまったくの無関係。
 24金の金メッキ。12~24mmF2.8レンズとのセット。価格は41395ドル(約500万円)。そこまでやるかっ、というほどのコテコテのゴールドモデルだ。これがそのBrikk Lux Nikonである。もし、それ買ってみようかな、と思った人がいたらこのホームページをどうぞ。1年限定の保証付き、だそうです。
 いかにもお正月らしい話ではありませんか。…おせち料理を食べ過ぎて少し気分悪くなったみたいではありますが。

 そこで「お口直し」にこちらの写真をどうぞ。

 その2機種ともニコンDfをベースにした特別バージョン……というのは真っ赤なウソで、すべてCG加工された画像でフェイクだ。
 でも、キティちゃんモデルはそれはそれで、なかなかイイできじゃないですか。もうひとつのほうは「Nikon DfB Burberry Edition」とネーミングされ販売価格も出ていたほどで、ぼくは完全に騙されて(ばかですねえ)ニコンに問い合わせたほどでありました。
 それにしても、Dfってカメラはこんなふうにあれやこれやと「イジられタイプ」のカメラなんだなあと、そんなふうに思った次第。