「使いこなし」の難しいカメラ

LYTRO・LYTRO ILLUM

 ライトロ社のライトロ・イルム。
 使い始めたのは昨年の10月ごろからで、約3ヶ月か。その間、しょっちゅう使っているわけではないが、ときどき思い出したように「をを、そうだ…」と手にして撮っている。まだまだ、とてもとても「使いこなせる」までには至っていない。難しいカメラなのだ。

 このカメラはライトフィールドカメラとも呼ばれるタイプのカメラで、撮影後にピント位置を自在に変更(リフォーカス)したり被写界深度をコントロールできる画期的なデジタルカメラ。「カメラ」の概念をひっくり返すような「意味」も持ち合わせている。




 その理屈は ━━ と、エラそうに言えるほどよくわかっているわけではないのだけど ━━ 撮影レンズを通してカメラ(イメージセンサー)に入射してくる光の位置や方向、強弱などを取り込む。撮影レンズとイメージセンサーとの「間」に、特殊なマイクロレンズを組み込むことで、被写体の距離ごと(約10ステップ)の光情報を取得しデジタル情報として記録する。それをもとにして特殊な画像処理をおこなって"特殊な"写真画像を生成する。

 とかなんとかコムツカシイことはどうでもいいとして、つまり、撮影した画像(RAWファイル)をパソコンなどで専用の画像処理ソフト(LYTRO DSKTOP)を使って、ピント位置を手前にしたり奥にしたり、ぼかしたりパーンフォーカスにしたりしてJPEGまたはTIFF画像に仕上げるというもの。
 撮影するときには、絞り値のことはまったく考えなくてもよい。という言い方はおかしいね、このカメラには絞りがないのだ。撮影は常時、開放絞りで撮ることになる。絞りで光量を調節したり被写界深度をコントロールしながら撮影するという概念がこのカメラにはない。そしてピントを合わせについては、通常のカメラのように、それほどシビアに考えなくてもよい。アバウトにというと語弊があるが、ま、適当にピントを合わせて撮っておけばよい。

 いや、ここで誤解してもらってはイカンのだが、ピント合わせのことをまったく考えずに、ほいほい撮影すればいいというものではない。LYTRO ILLUM 独特の「ピント合わせの所作」があって、それをきちんと理解したうえで、カメラを操作し撮影しておかなければ、撮影後の画像を自由にリフォーカスするも被写界深度を調整することもできない。これが難しいことの1つ。
 もう1つ難しいことがある。
 どのようなシーンを撮影すれば、LYTRO ILLUMだからこそ撮れた、という写真に仕上げられるかということ。たとえば、平面的な被写体や遠くの山や海を写しても、リフォーカスしても被写界深度を変えてもまったく「効果」が出てこない。LYTRO ILLUMを使って撮影する意味ないじゃないか、ということになる。

 じゃあ、いかにもLYTRO ILLUMで撮影したというようなシーンを、ということになると、なんだか"いかにも"の取って付けたようなミエミエの写真になってしまう。
 というわけで、久しぶりのブログはじつにとりとめのない話になりましたが、LYTRO ILLUMを約3ヶ月間、悩みながら(ときどき)使っておるんですよ。