手ぶれ補正内蔵の超広角ズームレンズ

ニコン・D810+タムロン・SP15~30mmF2.8 Di VC USD

 SP15~30mmは、すでに発売しているタムロンのフルサイズ判対応のSP24~70mmF2.8、SP70~200mmF2.8を加えて「手ぶれ補正内蔵の大三元ズームレンズ」となる。
 この「タムロン大三元ズーム」はどれも大きくて重いのが"特徴"のひとつ。でも、大きくて重いレンズに悪いレンズはない、という定説どおり、どの大三元もいいレンズである。がんばって手ぶれ補正(VC)を内蔵していることも注目しておきたい。




 SP15~30mm(タムロン独自のモデル名はA012)を使ってみて感心したことが2つあった。1つは手ぶれ補正がとてもよく効くこと。もう1つは逆光や半逆光でフレアー/ゴーストの発生をよく抑えこんでいること。

 手ぶれ補正(VC)の補正効果についてタムロンはCIPA基準の補正段数を公表していないが(公表の義務はない)、実写で試してみたら「1秒!」のスローシャッタースピードでも確率50%ぐらいでぶれの目立たない画像の撮影ができた(D810を使ってピクセル等倍でぶれをチェック)。
 少なくとも3カット以上写しておけば1カットはほぼ確実にぶれの目立たない写真が撮れる。1/2秒ならもっと成功確率はアップするし、1/4秒や1/8秒なら余裕で撮影ができる。

 ただし、1秒や1/2秒という超スローシャッタースピードになると(撮影距離によって異なるが)、回転ぶれが目立ってくることがある。画面中央部はピタリと静止して写っているのに画面周辺部にでぶれているという現象である。
 超スローシャッタースピードで回転ぶれが目立ってくるのは、なにもタムロンの手ぶれ補正機構に限ったことではない。4~5段の補正効果があると公表しているメーカーのカメラやレンズを使っても超低速シャッタースピードになるほど、角度ぶれは補正できているのに回転ぶれ(それだけではないのだが)が目立ってきて画像全体を見ると「なんだかヘンだ」と感じる。

 そもそも1秒や1/2秒で手持ち撮影なんかするもんかっ、とおっしゃる人もいるのは重々承知だけど、でも「できるか、できないか」どちらがイイかと言われれば、そりゃあできたほうがいいに決まっておる。三脚が使えないからというその理由だけのために「写さない」か、手持ち撮影ができるから「写してみる」という、その違い。