E-M5 MarkIIのシャッターについて

オリンパス・OM-D E-M5 MarkII+M.ZUIKO DIGITAL12~40mmF2.8 Pro

 コアなオリンパスユーザーでも、たぶん知らない人も多いだろうが、じつはE-M5 MarkIIのシャッターは大変に凝った機能と機構を備えている。
 そのシャッターのことについては、オリンパスはなぜか詳しく触れたがらない(理由は不明)。広報部から発表されたプレスリリースにも、E-M5 MarkIIのカタログでも、シャッターの一部の機能についてだけごくごくあっさりと触れているに過ぎない。




 E-M5 MarkIIのシャッターには注目すべき特長が2つある。まず、1つめ。

 スペック表にはシャッターについてはごく簡単に次のような記載があるだけ。「電子制御フォーカルプレーン式/1/8000~60秒(1/3、1/2、または1EVステップで選択可能)バルブ/タイム撮影:最大30分…」といったもの。
 これだけ読むと「なーんだ普通のフォーカルプレーンシャッターではないか」と、きっとそう思うだろう。でもね、それがちょいと違うんだよね。

 確かに先幕と後幕の縦走り機構を備えたフォーカルプレーンシャッターなのだけど、先幕と後幕が走行する一般的な「メカ駆動式」と、先幕はイメージセンサーによる電子シャッターにして後幕はメカ駆動式の「先幕電子シャッター式」、そして先幕も後幕もいっさい動かさずに電子シャッターだけで露光制御する「完全電子シャッター式」の3つの方式を備えている。
 先幕電子シャッター方式も完全電子シャッター方式も、幕の走行によるシャッター震動を防ぐためのものだ。とくに、ハイレゾショットモードのように、まったくぶらさずに8コマ連続撮影しなければならないときには「無震動」の完全電子シャッターは必須の機能となる。

 「メカ駆動式」、「先幕電子シャッター」、「完全電子シャッター」については、じつはスペック表にはこっそりと書いてあるのでよーく読めばわかる。そしてさらに目を皿のようにして読むと、完全電子シャッターのときは「1/16000秒」まで設定可能なこともわかる(だから、正しく言えばE-M5 MarkIIの「最高シャッタースピード」は1/8000秒ではなく1/16000秒と明記すべきはずだ)。

 さて、E-M5 MarkIIのシャッターにはこれ以外に、そう、もう1つ注目すべき"大胆な"機構が組み込まれている。
 
 ところがそれについては広報資料でもカタログでも、完全無視している。ひと言も説明がない。
 フォーカルプレーン式のシャッターユニットが、ばねを使ったダンパー式衝撃吸収構造になっていることである。カメラではおそらく世界初、世界唯一の方式だろう。詳しい話は次回に。