K-S2のキットレンズについて

リコーイメージング・PENTAX K-S2+smc PENTAX-DA L18~50mmF4~5.6 DC WR RE

 K-S2のカメラの話ではなく、まず、カメラとキット販売されている沈胴式の新型標準ズームレンズの「smc PENTAX-DA L18~50mmF4~5.6 DC WR RE」について。

 このズームはキット販売専用のレンズで単体発売はなし。レンズ名に「DA L」とあるが、この「L」がキットレンズの証。単体売りのレンズには「L」はない。
 いっぽう、そのDA Lレンズとスペックはほぼ同じの「HD PENTAX-DA 18~50mmF4~5.6 DC WR RE」というズームレンズが発表され、こちらは単体発売(発売日は未定)。なお、「RE」はリトラクタブル(沈胴式)の略である。




 キットズーム18~50mmと単体ズーム18~50mmと、どこが違うのかといえば、レンズコーティングと付属品が異なるだけでレンズの光学系や機構などはまったく同じ。キットズームのほうは古くからのsmcコーティングだが、単体ズームのほうは透過率に優れた(フレア/ゴーストの出にくい)HDコーティングを採用している。
 レンズ付属品が単体ズームには専用のレンズフードが、そうリミテッドレンズに採用しているようなフードと、フードをしたままでもキャップできる被せ式専用レンズキャップがつく。キットズームはごく普通のレンズキャップのみが付属。

 キットズームも単体ズームもマウントはプラスチックだが、AFピント合わせのままMFピント修正が可能なクイックシフトフォーカスシステム(Quick-Shift Focus System)を内蔵していて、簡易防滴仕様(WR)である。
 さらに、どちらのズームレンズも、AF駆動用にレンズ内にモーターを内蔵(DC)。ただし、MF時のピント合わせは従来のPENTAXレンズのようなギアを介した方式ではなく電動式マニュアルフォーカスである。

 ぼくはこの電動式MFというのがどうにもなじめない。女子高生のような、理屈じゃない好き嫌いのレベルで言えば、大キライ。
 他のメーカーの電動式MFも同じだが、無限遠になっても最短になってもコツンッと止まらず、しどけなくクルクルと回る。指先に伝わる確かさなんてみじんもない。レスポンスもきわめて鈍い悪い。
 PENTAXレンズの場合、せっかく素晴らしい精密メカニズムのクイックシフトフォーカスシステムを採用しているのに電動式MFで台なしにしている。
 電動式MFはこれっきりにして、これからのPENTAX交換レンズは可能な限りギアを介した正統なフォーカシング方式でがんばってほしい。