ニコン/キヤノンの約半額の24mmF1.4

キヤノン・EOS 5D Mark III+シグマ・24mmF1.4 DG HSM

 下の写真に写っている赤いクルマはランボルギーニのエスパーダ。1970年代の珍しいクルマで、実物を見たのはぼくは初めて。ええっ、こんなにデカいクルマだったのかとびっくりした。全高は1メートルそこそこなのに、幅は2メートル近くある。ベルトーネのカロッツェリアにいたころのマルチェロ・ガンディーニがデザインしたものだ。ガンディーニには一度、会って取材したことがあるが(もちろんぼくは撮影だけだ)、ごくごくフツーのおじさん。でも巨匠。クルマのデザインをするときにレンダリングスケッチを描かないらしい。




 シグマの24mmF1.4、いいレンズだ。
 実販価格は約11万円。その価格と描写性能を考えれば注目すべきレンズだ。

 24mmF1.4のレンズはニコンにもキヤノンにもすでにある。最短撮影距離や重さ、大きさ、レンズ構成枚数など似たようなもの。シグマ24mmとそれらを実際に撮り比べたわけではないけれど、ぼくのいままでの経験で言えば、ドングリの背比べ程度の違いしかないだろう。スペックの似かよった高性能な単焦点レンズとはそういうもんだ。

 ニコン/キヤノンの24mmF1.4と、シグマ24mmF1.4との相違点は価格だ。
 いま、大型量販店での実販価格を調べてみたのだが、キヤノンの「EF24mmF1.4L II USM」が約21万円、ニコンの「AF-S NIKKOR 24mmF1.4G ED」が約23万円だった。ということは、シグマ24mmはそれらの約半額ということになる。
 シグマがどんなトリックを使ってこの価格で売ることができるのか、なぜニコン/キヤノンだとシグマの倍もの価格になってしまうのか、そのへんがぼくにはよくわからない。ニコン/キヤノンの24mmが特別に高額な光学レンズを使っているわけでもなさそうだし。

 想像するに、ニコン/キヤノンはレンズの耐久性にコストをかけているのかもしれない。プロが仕事上、かなり荒っぽく扱っても、それに耐えうるだけのレンズに仕上げているということが考えられる。カメラボディもそうだが、少し耐久性をアップするだけでコストは跳ね上がる。
 いや、だからといってシグマ24mmレンズがすぐ壊れてしまうなんてことは考えにくいが、手荒く扱わずに丁寧に優しく使っていればまったく問題はないだろう(当たり前のことだけど)。