超広角ズームレンズ群雄割拠時代

キヤノン・EOS 5D Mark III+EF11~24mmF4L USM

 ここ1~2年ぐらいの間に、性能の良い超広角ズームレンズがあちこちのメーカーから発表発売されている。そのどれもが素晴らしい描写性能や機能を備えている。

 たとえば、キヤノンのEF-S10~18mmなどは大変にコストパフォーマンスが高いズームだし、同じAPS-C判用の富士フイルムのXF10~24mmは手ぶれ補正内蔵で描写性能もすこぶる良い。タムロンのフルサイズ判用の手ぶれ補正内蔵の15~30mmにもおおいに注目したい。
 さらに、今年の夏ごろにはオリンパスからマイクロフォーサーズ用の7~14mmも発売される予定で、とくにこのズームレンズ、描写性能がずば抜けて良いらしく、そう、このようになんだかんだで、いま、超広角ズームレンズは群雄割拠といったところか。




 そうした超広角ズームレンズ群のなかで、「おっ、大将っ」とかけ声をかけたくなるのが、そう、このキヤノンのEF11~24mmF4だ。
 超広角ズームレンズとしては、それまで世界一だったシグマの二代目12~24mmF4.5~5.6ズームよりも、「1mm」焦点距離が広くて、「1/2~1EV」F値が明るい。価格はといえばシグマの12~24mmが約7万円以下なのに対して、キヤノン11~24mmは約43万円。ざっと6倍か。
 その2本を撮り比べたけれど……いや、やめとこ。中途半端なコメントをして誤解されるのもいやだ。

 こうした超広角系レンズは、ズームとか単焦点にかかわらず、強烈なパースペクティブ(遠近感誇張)が出てきて使いこなしはめちゃくちゃ難しい。望遠系レンズのように、体力腕力財力さえあれば誰でもがそこそこ使いこなせるというレンズではない。決して一般的なレンズではないが、一部の写真愛好家やプロカメラマンの中では熱望している人も多い。
 キヤノンがそうした要望に真正面から応えたのがこの11~24mmで、キヤノンの交換レンズ作りの技術と意地の結晶がこの11~24mmなのだ(ちょっと大袈裟か)。
 とにかく、凄い、素晴らしい、画期的な超広角ズームレンズ。