ふんどしを締め直してがんばりましょう

ニコン・D810+AF-S NIKKOR 300mmF4E PF ED VR

 遠くから300mmで覗いていると、海外からの観光の人だと思うが、何人もがタブレットを使って表参道のビルをさかんに写している。ナニか珍しいものでもあるのだろうかと気になってソコに行って同じ方向を見てみたが、ただの白い壁のビルがあるだけ。うーむ、不思議。




 この300mmF4 PFレンズはVR(手ぶれ補正機構)を内蔵。ホームページには、「VRモードを使わないときと比べシャッタースピードを4.5段遅くしても、手ブレの影響を受けずに撮影できます」と、ニコンは胸を張っている。
 ところがその自慢のVRが異常動作する。D800系(D800 、D800E、D810)のカメラと組み合わせると異常ぶれが発生するということがわかった。
 ニコンは急遽、ファームウエアをバージョンアップする対策をとった。レンズをニコンに郵送するか最寄りのサービスセンターでアップデートサービスをすると告知した。

 じつはバージョンアップする前にも、バージョンアップした後にも、ぼくはD810を使って、VRをONで撮影をして甚だしい異常ぶれを経験している。対策を施したファームウエアのバージョンアップをしたのに、ぶれるというのもへんだ、不思議だ。
 同じシーンを同じシャッタースピードでVRをOFFにして撮るとぶれない。なのに、VRをONにするとぶれる。何度やっても同じ。ところが、この異常ぶれ、D810以外のカメラと組み合わせるとほとんど発生しない。ニコンのチェックミスだと思う。
 最近、ニコンはこうした「ポカミス」が多いようで、古くからニコンのカメラやレンズに信頼を寄せてきているものにとっては(ぼくのことだ)、いささか残念なこと。「ニコン鬼の品質保証部」と社内の設計開発者たちから煙たがられているその"鬼たち"は、優しい"ホトケ"になってしまったのか。

 手ぶれ補正の異常動作はニコンに限らず多くのカメラやレンズメーカーが悩んでいる大きな問題。原因の多くは(ほんとにいろいろあるのだが)カメラ内のメカニズム動作、たとえばシャッターから発生する震動(ノイズ)で、そうしたノイズ信号と手ぶれ信号をきちんと切り分けて補正アルゴリズムを作るのが難しい…。
 いや、難しいことをやっているのはなにもニコンだけでない。他のメーカーはもっと難しいことにチャレンジして、なんとかぶれ補正をやっているのだ。
 それにしても、D800系のカメラで使うとVRをOFFにした方がぶれない、なんて冗談みたいな話ではないか。D800系のユーザーはVRをOFFにして使え、てか。

 この話にはオチがある。
 上記のファームウエア・バージョンアップ告知のページには、「※ 本ファームウェアのバージョンアップを実施しても、カメラの構え方や撮影条件などにより画像のブレが発生する場合がございます。」と、但し書きがあった。うーん、いくらナンでも、その言い方はないと思うよ。
 ニコン、ふんどしを締め直してがんばってください。応援してますからね。