PENTAX K-3 IIの超解像撮影での注意点(後編)

リコーイメージング・PENTAX K-3 II+HD PENTAX-DA16~85mmF3.5~5.6ED DC WR

(1) カメラをぶらさないために必ず三脚を使用する
(2) ミラーショックを避けるためにライブビューモードにする
(3) シャッターボタン指押し撮影する時は2秒セルフモードを選ぶ
(4) 絞り値は回折現象を避けるためにF8までにとどめるのが理想的
(5) ISO感度はノイズによる画質低下を避けるためにできるだけ低感度を選ぶ
(6) 数秒以上になる超長時間露光の撮影はできるだけ避ける
(7) ピントは狙ったところに正確に合わせる
(8) 可能な限り高性能なレンズを使用して撮影をする
(9) 蛍光灯などフリッカー現象のある光源での撮影は避ける
(10) わずかでも動きのある被写体やシーンは撮影対象に向かない

 これがK-3 IIでのリアル・レゾリューション・システム(超解像モード)でのカメラの設定と注意点など。




 上記のK-3 IIでの機能の選択や設定などは、ぼくの場合であって、ほかにもっと良い設定方法があるかもしれない。以下、補足説明。

 (1) 三脚はそれほど頑丈なものでなくてもいいのだが、あまり貧弱なものだとぶれる(経験済み)。とくに望遠系レンズとヤワな三脚の組み合わせは避けたほうがいい。オリンパス・E-M5 MarkIIのハイレゾショットモードは、シャッターを切ったあとにシャッター幕はいっさい作動しないのだが、K-3 IIではシャッター幕が「閉じる → 開く」の動作をしたあとに(なぜ、こんなことをする必要があるのか不明)、電子シャッターが作動する。そのため、シャッター幕「開」のショックがヤワな三脚だと影響を受けてしまう。
 (2) ライブビューモードにするとミラーアップしたままになるので作動ショックがない。(3) 指でシャッターボタンを押して撮影すると、どうしても指押ししたときのぶれが影響する。2秒セルフモードにすれば、2秒の間に指押しぶれが(ある程度)収束する。リモコンを使えば、より確実にぶれ予防ができる。

 (4) 実際に試してみたがF8以上に絞り込むと回折現象の影響が、とくに超解像モードでは顕著に目立ってくる。もし、どうしてもF8以上に絞り込んで撮影したいときは、回折補正機能をONにしておくといいだろう(E-M5 MarkIIではF8以上絞り込めない)。
 (6) 超長秒の撮影がイケナイのは、複数枚(4カット)の撮影途中でシーンの明るさが変化してしまうとコンポジット処理がうまくできないからだ(と、開発の人が言っていた)。同じ理由で(9)のフリッカー現象のある光源を避けることもそうだ。
 (7) ピント合わせは位相差AFよりも像面コントラストAFのほうをおすすめする。ぼくは、ピント合わせだけはAFでやっておいて、測距後にMFに切り替えて撮影している。

 (8) 高性能なレンズを使って撮影すること、と書いたけれど、じゃあどのレンズがおすすめか、と聞かれると(あれこれのレンズを試したわけじゃないので)ちょっと困る。
 つまり、ですね、ヘボな描写のレンズを使って超解像モードで撮影しても、期待したほどの解像感が得られないということ。16~85mmは予想以上によく写った。E-M5 MarkIIのハイレゾ撮影でも良いレンズを使うことは必須条件。これもまた実際に試してみてよくわかったこと。
 なお、E-M5 MarkIIでは偽色が出ることがあるが、K-3 IIの超解像ではまったく出ない。

 (10) については、E-M5 MarkIIとK-3 IIとでは微妙に違ったところがある。たとえば、走行するクルマが画面内を横切った時、E-M5 MarkIIでは複数にずれて写る。ところがK-3 IIではまったくずれずに写るのだけど、その移動体周囲の一部分が画像破綻することがある(移動体の大きさによっては破綻しないこともある)。
 このへんの理由は聞いてもリコーイメージングの担当者は笑うだけで詳しく教えてくれない。よほど、ナニか内緒の処理をしているに違いない。

 このK-3 IIに搭載されている超解像モードは、たぶん、改良され新しい機能(画期的?)も追加されて、今年中に発表されるというKマウントフルサイズ判カメラに搭載される、はず。新しい機能付きかどうかはともかくとして、リアル・レゾリューション・システムの搭載はほぼ確実。