GRってこんなカメラだ

リコーイメージング・GR II

 GRはそのままGRである。「RICOH GR」ではない。「RICOH GRシリーズ」でもない。GRは、RICOHも、もちろんPENTAXもアタマには付かない。素のまま「GR/GR II」である。
 GRシリーズはリコーで始まって、いまはリコーイメージングに引き継がれ、設計も製造もおこなっている。だから、むりして言えば「リコーイメージングのGR II」となる。

 ただしTHETA、これは企画、設計、製造はリコー(本体)がやっている。リコーの製品である。であるから正式名称は「RICOH THETA」である。いまのリコーのビジネスはBtoBがほとんどでコンシューマー向けの販売ルートを持っていない。そこでリコーイメージングがかわりに販売をいってにおこなっている。

 話がややこしい方向に向かうが、じゃあリコーイメージングで製造し販売している防水タフネスのコンパクトカメラのWG-5はどうなのかといえば、正式名称は「RICOH WG-5 GPS」とアタマにRICOHが付く。レンズ交換式のカメラはKシリーズもQシリーズも機種名のアタマにPENTAXが付く。
 つまり、WG-5のRICOH、Kシリーズ、QシリーズのPENTAXはブランドロゴ、THETAのRICOHは社名ロゴというわけだ。それぞれが機種名のアタマに付く。




 しかし、GR/GR IIはブランドロゴも社名も一切なし。「GR」そのものがブランドで、フィルム時代からGRはそうしてブランドイメージを高めてきた。とにもかくにもGRは、リコー(本体)にとっても、リコーイメージングにとっても、ずーっと「特別扱い」の機種なのだ。

 だからというわけでもないだろうけど、GRはとことん誇り高き孤高の存在で、他社が似たようなカメラを出そうが、マネをしようが、まったく我れ関知せず我が道をゆくのみ、と、まあ、そんなカメラなのだGRってのは。20年間もそうしてきたし、リコーもリコーイメージングも支える ユーザーも、そうさせてきた。
 そのようなGRの「立ち位置」に似たカメラは他社ではほとんど見あたらない。もし、仮に「初期のコンセプトを頑固に守り、時流に沿った変更はしない、しかし変えるときは大胆に」、ということであれば、SIGMAのdpシリーズがそうだしLEICAのMシリーズがそうかもしれない ━━ いや、GRはそれらともちょっと違うのだけど。

 古くからのコアなGRユーザーはそのへんのことは充分に理解していると思う。35mm相当のGRがほしいとか、フルサイズ判のGRがほしいとか、ズームレンズ内蔵のGRがほしいとか、そんな「希望」を持っていても、でも、高性能な28mm相当のレンズを内蔵させて薄型でシンプルでストイックなGRはそのままで変わってほしくない。いまのスタイルでいてほしい…、とココロは千々に乱れるわけですよ。
 今度のGR IIにしたって、AFが不満だと言いながらも(ぼくもそうだけど)、GRだからしょうがないかぁ…と達観してるんではないだろうか、皆さんは。