dp0 Quattro、シグマのプロモーションのうまさ

シグマ・dp0 Quattro

 dp Quattroシリーズの4機種めにあたるのが、このdp0 Quattro。dp ゼロ。

 シグマのカメラにはコアなユーザーが多くいる。Foveonセンサーの画像と、そのセンサーを使ったカメラが、なにがなんでもスキだ、という人たちだ。やや「アバタもエクボ」の傾向なきにしもあらずで、カメラの操作性が少しぐらい悪くても、高感度の画質が大暴れしようが、AFやAEがわがままで気まぐれでも、許すぞ我慢するぞ、のユーザーがたくさんいることが他のカメラメーカーのユーザーとは大きく異なる点だ。(気に障ったら謝る、悪気はぜんぜんないです)

 そうしたシグマFoveonセンサー大好きユーザーたちに、いま「大絶賛」されているのがdp0 Quattroなのである。




 dp0 Quattroのシグマのプロモーションもじつにウマい。コアなシグマファンのココロをよく知り尽くしていて、そこをピンポイントに突いていく。可愛い姿をしたエンジェルがハートにピンクの矢を射るような、そんな感じもしないでもない。
 その仕掛け人が山木さん(社長)かどうかわからないが、山木さん自身が先頭に立って「ナマの声」でプロモーションして、製品の良さをパーソンツーパーソン、一対一で、丁寧に語りかけるようにするから、シグマファンにとってはたまったもんじゃない。効果覿面。

 むろんプロモーションする商品(dp0 Quattroだ)そのものに魅力も実力もあるからこそ、シグマ大好きなユーザーにストレートにシグマの気持ちが伝わる。
 dp0 Quattroの最大の特長はレンズである。
 他の3台のdp Quattroシリーズもレンズの良さが特長ではあるがそれよりもFoveonセンサーのほうが勝っている。ところがdp0 Quattroにかんしては、Foveonセンサーの存在を押しのけてレンズ、21mm相当のレンズの描写性能の良さが脚光を浴びている。

 ところで、じっさい撮影してみればすぐにわかることだが、dp0 Quattroに内蔵の14mmF4は素晴らしい描写性能のレンズだ。しかし、使いこなしはタイヘンに難しい。
 その描写は厳格、真面目、非情なところがあって、撮影者の甘えや適当さをぜんぜん許してくれない。ヘタが写せば情状酌量なくヘタのまま写る。ウマい人が写せばいい写真に仕上がるが使いこなしは簡単ではない。同じ画角の他の21mm画角のレンズとはまったく違った扱いにくさがある。そのへんのことを次回に考えてみたい。