高画素化したカメラで「次」にやるべきこと

キヤノン・EOS 5DsR+シグマ・50mmF1.4 DG HSM Art




 5Dsも5DsRも画素数は5060万画素。キヤノンのフルサイズ判カメラの中で、いや他社も含めてフルサイズ判センサーを使ったデジタルカメラの中ではもっとも高画素である。それまでの最高画素数のキヤノンのカメラといえば、EOS 5D Mark IIIの2230万画素しかなかった。それがいっきに2倍以上の高画素カメラを出してきたというわけだ。
 ところで、ニコンは2012年2月にD800/D800Eで3630万画素のフルサイズ判を発売している。その2年後の2014年には後継機種としてD810を発表したがそれにも3630万画素センサーを搭載している。ソニーもまた、2013年3月にフルサイズ判ミラーレスのα7Rに3640万画素センサーを搭載し、今年発売のα7R IIでは4240万画素である。ニコンに遅れること3年、ソニーからも3年遅れ……であるが、ようやくのキヤノンの面目躍如。

 ここで少し横道に。いまさら言うまでもない当たり前の事実だが、高画素カメライコール高画質カメラである。断言できる。20年前のQV-10が出てから、いやそれ以前から高画素のカメラはすなわち高画質のカメラだった。センサーそのものの性能が良くなり、画像処理技術も進化を続け、と同時にカメラそのものの性能もアップしていった。そのうえ、高画素/高画質に適応させるためにレンズの性能も飛躍的に向上してきている。だから結果的に画質はどんどん良くなっている。高画素イコール高画質なのだ。
 それを、どこでなにをとち狂ったか、デジタルカメラが高画素化していくことにムキになって反対し阻止しようと、まるで風車に挑んだドン・キホーテみたいな人たちがいた(いまでもその残党がちらほらいるようだけど)。

 今後、カメラはまだまだ高画素化していくだろうし、それに伴ってデジタルカメラは「次のステップ」に進むはずだ。
 ぼくがずっと古くからカメラの高画素化を歓迎していたのは、次のステップに期待して「やってみなはれ」の気持ちからだった。まだ見たことも経験したこともないカメラの高画素化で、いったいどんな写真が撮れるのか、どんなカメラができあがるのか、その強い気持ちを込めて「やってみなはれ」と言い続けてきた。

 この先どうなるかわからないが、高画素化が解像力アップや階調描写力向上に寄与するだけでなく ━━ そんな当たり前のことだけが目的で高画素化して終わってしまってもらっては大いに困るのだが ━━ 今後は、高画素カメラだからできる「なにか」をやるべき時代に向かっていくのは、きっと確実だろう。
 だから、と、キヤノンにだけ責任を負わせるつもりはないが、5DsやEOS 5DsRの"次"の高画素カメラでは、高解像力や優れた諧調描写力だけでなく、高画素カメラでしかできないような新しい「なにか」を備えたカメラを作っていってもらわなくちゃ。

 ……ひと言、のつもりが、だいぶ長くなってしまった。5Dsと5DsRについて、あの話、この話があったのだけど、それは次回に、ということで。