これからのコンパクトデジタルカメラはどうなるのだろうか

キヤノン・PowerShot G9 X

 久しぶりのブログ。
 ここで紹介したいカメラやレンズがなかったわけではないが、つい無精してしまって…。




 ここ2~3年のあいだに、いわゆるコンパクトデジタルカメラが急激に売れなくなった。かといって、レンズ交換式のカメラがそれに替わって売れているかといえばそうでもなさそう。
 デジタルカメラの世界シェアではキヤノン、ニコン、ソニーに続く4位を維持してきた韓国・サムスンが、今年いまま続けてきた「デジタルカメラ事業」から撤退するというニュースもあった。撤退についてはサムスンは公式にはアナウンスしていないが、「儲からないから」というのがその理由のようだ。
 最近のサムスンは国内メーカーと同じようにコンパクトカメラの生産は大幅に縮小して、レンズ交換式のミラーレスカメラに重点を置いていた。日本国内では販売はしていないが、じつは昨年の世界シェアは約10%ちかくもあった。

 そのようなメーカーが、さっさとデジタルカメラをやめてしまうというのは、よほど先行きが暗いということだろう(サムスンは「完全撤退」というわけではなく、新しい「次の時代」のデジタルカメラにチャレンジしようとしているようだけど)。
 従来型のデジタルカメラをここまで落ち込ませたのは、携帯電話機またはスマートフォンに内蔵されたカメラによるもの。その影響を最大限にこうむったのがコンパクトデジタルカメラだった ━━ こんなこと、いまさらぼくがエラそうに述べるまでもなく、皆さんよく知ってますよね。

 カメラ内蔵のケータイやスマホを持っている人たちに、追加してデジタルカメラを買ってもらうには、ケータイ/スマホ内蔵カメラでは撮れない写せない機能や性能を備えていることがゼッタイ条件となってきた。安い、小さい、使いやすいだけのカメラでは見向きもされなくなった。
 そこで、レンズ交換式カメラか(そんなに売れているとは思えないが)、コンパクトでは高倍率ズーム内蔵または超々広角カメラ、防塵防滴オールウエザーカメラ、そして高性能高画質を謳ったカメラ、ぐらいしか売れなくなりつつある。

 そんなワケで、キヤノンがいまレンズ固定式のコンパクトデジタルカメラでチカラを入れているのが「高性能高画質タイプ」なのだ。それがPowerShotのGシリーズ。
 あれだけ高いブランド力を誇っていたIXYシリーズを見限って、PowerShotのシリーズ1本でこれからのコンパクトカメラ市場で戦っていこうとしているようだ。しかし、さて、いまの高性能高画質タイプのコンパクトカメラにどれほどの「魅力」があるのか、ケータイ/スマホカメラに満足している人たちを振り向かせるほど「チカラ」があるのかといえば、うーん…だ。そういった観点でキヤノンの最新型PowerShot G9 XやG5 Xを使ってみたが、なにかもうひとつドンっと心に響くものがなかったのですよ。なぜなんだろうか、と、G9 XやG5 Xを使いながらそんなことをしばらく考えておりました。